お腹の常備薬に梅エキスを

青梅の出るこの季節、
腹痛や下痢に効く「梅エキス」を作ってみてはいかがでしょう。
【作り方】
① 青梅をよく洗い水気を切る
② 陶器製のおろし器ですりおろす(金属はダメ)
③ 土鍋に②の汁を絞り煮つめる (中~弱火で)
④ ねっとりと固まれば、空ビンに入れ保存
※お腹が痛い、ひどい下痢には、耳かき1杯程を服用
青梅の梅エキスが腹痛や下痢に効く理由
梅エキス(梅肉エキス)は、青梅の果汁を煮詰めて作られる伝統的な民間薬で「腹痛や下痢」に効果があると古くから伝えられています。その理由は主に以下の3つの作用によるものです。
1:強力な殺菌作用
* 梅エキスにはクエン酸をはじめとする有機酸が豊富に含まれており、これらには強い殺菌作用があります。腸内で有害な細菌(大腸菌、サルモネラ菌、赤痢菌、O-157など)の増殖を抑えることで、食あたりや感染性の下痢の予防・改善に役立ちます。
* 実際に、梅エキスのクエン酸は12種類以上の病原菌に対して増殖抑制効果が認められています。
2:整腸作用・腸内環境の正常化
* 梅エキスは腸の炎症を癒し、腸壁の組織を引き締める作用があります。これにより腸のぜんどう運動(排出運動)が正常化し、下痢や便秘の両方に効果を発揮します。
* 腸内環境を整えることで、腹痛や下痢だけでなく、便秘にも有効です。
3:消化吸収のサポート・胃腸の働きの改善
* 有機酸は胃液の分泌を促進し、消化効率を高める作用もあります。そのため、消化不良や食欲不振の改善にも寄与します。
* また、抗炎症作用により胃炎や大腸炎などの炎症性疾患にも良い影響を与えます。
青梅の出る季節は、一般的に5月下旬から6月下旬頃です。
6月上旬が収穫のピークで、この時期に「梅仕事」ができます。
青梅はまだ熟していない青い状態の実で、梅酒や梅シロップにすると爽やかな風味に仕上がります。
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